※あいマックスメンタルヘルス研究センター発行『お年寄りのこころ学』より

心配しないで−正常なこころの変化−

さいふが無い、無いといわれると、つい怒鳴ってしまい自己嫌悪に?

 

家庭のなかで次のような光景が繰り広げられているとしましょう。
母「ここに入れていた私の財布、知らない?」
子「また・・・? 知らないわよ。他のところに置いたんじゃないの」とあきれがちに返答。
あなたの口調におかあさんは、むっとしたようです。
母「何言ってるの。私は、財布はいつもこの引出しに片付けるのよ」
 やれやれと思っているあなたの視線の先、台所のテーブルの上におかあさんのさいふが見えました。
子「ここにあるわよ。まったく忘れっぽいんだから。呆けたんじゃない?」
  あなたは、おかあさんに対して冷たい言葉をあびせます。おかあさんは娘にばかにされたように感じたのでしょう。機嫌の悪い声でひと言。
母「何言ってるのよ、私が置いたんじゃないわよ。あなたでしょ・・」
  
ごく日常的な親子のひとこまですが、これでは親も子もストレスがたまります。売り言葉に買い言葉の
世界に入り、親子けんかに発展します。
 では、こういった場合どのように対処すればいいのでしょう。
 70歳代という年齢であれば、もの忘れが増えることはごくあたり前のことだと子は認識しましょう。そうすれば、おのずと対応は変わりますし、互いにいらぬストレスをためることは減るでしょう。


■チェック

こんな風に対話ができるといいですね。工夫の仕方で、親子ともストレスは軽くなるはずです。

母「あれっ、ここに入れていた私の財布知らない?」
子「今、私も探すから」
母「いつもここにしか、置かないのにねえ」子「あっ、台所のテーブルの上にあったわよ。私もよく、置いたところ忘れちゃうのよね」
母「やっぱり、私たち親子って似たもの同志ね」
 親子とも、笑顔で一件落着です。


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