
※特定非営利活動法人 住まいと介護のコミュニティネット発行『みんなで防ごう暮らしの中の事故』より
庭で起きた事故
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平成12年2月の夕方5時ごろのことでした。
家のテラスの端に大きな火鉢を水槽代わりにして置いてあるのですが、近くの馬事公園などから小鳥が水浴びにやって来ますので、水を入れ替えようとしていました。テラスにはタイルが敷いてありまして、家の中からサンダルを履かずにそのまま出られるように新聞の折り込み広告をそこに敷いておきました。
台所から水を運び、食堂を通ってリビング(フロアに絨毯敷き)を通り、テラスに足を踏み入れたとたんに、広告で滑って前向きに転倒しました。
歯茎から出血し、すぐに近くの整形外科へ行きました。口の中だったので、治りも早かったようです。
10cm角位の溝のあるタイルの溝の所で口元を切りました。家は築37年で、リビングとテラスの段差は10〜15cm位です。
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【ご自身の対策】
もともと、整形外科に通っていたのですが、そこに、転倒防止のための体操教室のポスターが貼ってありまして、週1回1年間通いました。そこでは、直径65cm位のボールに座って体操をしました。平衡感覚を養うのにとてもよかったです。他に、水泳スクールに6年間通っています。
【「庭で起きた事故」へのアドバイス】
テラスなどにタイルを敷く時には、雨水などがタイル上から流れやすくするために、「雨勾配」という数度の傾斜を付けます。
したがって、この勾配方向には少し滑りやすくなりますので、その対策として、滑りにくいタイルを使うなどして、普通は工夫しているものです。
しかし、その上にチラシなどを敷くということは想定していませんので注意が必要です。
でも履き物を履くのが面倒だという気持ちも分かります。私はこのような内とも外とも言えない場所には「バイオマット(学研)」というマットを敷いています。これは滑らなく、足もあまり汚れないで、クッション性が強く転んでも大けがをする可能性が低い優れものです。
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