特定非営利活動法人 住まいと介護のコミュニティネット発行『みんなで防ごう暮らしの中の事故』より

寝室で起きた事故

性別

女性

年齢

75歳

住居形態

一戸建て

 

 1年前の秋、昼少し前に外出から戻り、着替えのために(家ではいつもロングスカートでいます。暖かいですから)、立ったままスラックスを脱いでいました。スラックスの裾が足先に引っかかってしまい転倒しました。

 頭を打たないように気をつけながら転倒しましたので、かえって胃の後ろ側あたりの背中を床にしたたか打ち付けてしまいました。30分位起き上がれず、口も利けない状態でした。

 夫が隣の部屋(引き戸)にいましたが聞こえませんでした。しばらくして、近くのベッドによじ登りました。午後、外科へ行きました。レントゲンで、骨に異常はなく、湿布薬と痛み止めで10日位で治りました。

 築年数14年で、着替えをした寝室は1階にあり、最初から絨毯敷きの部屋です。1階には他に、間がアコーディオンドアで仕切られたリビングダイニングがあります。いつもはそのドアは開けておき、何かのときに閉めるようにしています。

 今、太極拳をしています。筋肉の弱いところを鍛えるようにしています。

【ご自身の対策】

加齢と共にバランスを崩しやすいので、着脱の際に、特に用心する。

【「寝室で起きた事故」へのアドバイス】

寝室は、上着や下着、ズボンやシャツなどの、本格的な着替えが頻繁に行われる場所でもあります。
当然ズボンを着替える時には片足立ちになることが多いでしょう。そのとき、体を支える面は「片方の足の裏」だけになります。若い時にはこのような場面でバランスを崩しても、素早く反応できるのですが、高齢になるにしたがって、反応に時間がかかるようになってきます。そのために思わぬ転倒を招きやすいのです。
ベッドの上の布団とシーツなどは、互いに滑りやすいので注意が必要です。ベッドの上に立ち上がる時には、布団を寄せましょう。


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