特定非営利活動法人 住まいと介護のコミュニティネット発行『みんなで防ごう暮らしの中の事故』より

風呂で起きた事故

性別

女性

年齢

80歳

住居形態

一戸建て

 

 阪神大震災の年でした。

 7月の末ぐらいの暑い日で、夜の10時くらいでした。鍼灸師をしていますので仕事が終わって帰ってきて、暑かったのですぐにシャワーを浴びました。

 浴室はタイル張りで、木の感触が好きなのでスノコを敷いて、たらいを置き、シャワーを浴びていましたが、タライの湯が汚れたので湯を捨てようとしたときに、スノコが動いて左側にある浴室のドアに肘を突っ込みました。慌てて肘を引き抜くときに大きく切ってしまいました。

  浴室の床よりスノコは10cmぐらい小さかったので、動いたのかもしれません。仕事柄、患者さんにはシャワーを浴びるときでも足元を暖めなければいけないと申し上げていたので、自分でもたらいに湯をため足元を暖めながらシャワーを浴びていたのですが、こんなことになりお恥ずかしい。

 娘が仕事の都合上、家を出ていましたので、怪我をしたときは一人でした。ガラスの破片が入っているといけないと思い、水道水でかなり流して、日本手ぬぐいできつく縛りました。

 それから近所の友達に来てもらい、タクシーを呼んで病院にいきました。友達は救急車を呼んだ方がいいと言っていましたが、タクシーがすぐ来ましたのでタクシーで病院へ行きました。24針縫う大怪我でした。

【ご自身の対策】

現在はスノコを使っていません。浴室のドアも二つ折れのガラスのようでガラスでないものに変えました。

【「風呂で起きた事故」へのアドバイス】

入浴は、清潔を保つばかりでなく、気持ちをリラックスさせ、精神的な疲労やストレスを和らげてくれます。特に、日本人はこよなく入浴を愛している民族でしょう。
しかし、そんな風呂場で、いろいろな事故が起きていることも事実です。
入浴のために風呂場にいる時には、確実に裸ですので、大けがに結びつくことが多いのです。
時々、風呂場の出入り口のとに「ガラス」をつかている家を見かけますが、絶対やめましょう。
また、洗い場の床には、マットをお奨めします。クッション性の強いマットは、万が一の転倒から体を守ってくれます。
それから年齢に関係なく、浴槽をまたぐ時には必ず何かにつかまりましょう。


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